【ゲストスピーチ 柏木隆雄氏】
伊能忠敬研究会理事(税理士)
紹介者 坂下L
伊能忠敬記念館(香取市)の忠敬関係資料(地図・文書・測量器具等2345点)は、平成22年国宝に指定されました。(柏木氏は忠敬の二番目の妻の家系)
忠敬は50歳で江戸へ出るまで佐原の名主・村方後見を務め、家業では醸造業等を営んでいました。 48歳の時伊勢神宮への旅の途中に、緯度・方位観測を行っており、この頃から天文や暦学への興味を持っていたようです。
その後、家督を譲り隠居となり、江戸で天文方高橋至時に師事、測量・天文観測などを修め、1800年56歳の時に第1次測量を開始致しました。これは、
測量家しての腕を幕府に見込まれた事と、忠敬が私財を投じて測量事業を行おうとした事が、幕府にとっても有益だと判断され、幕府は伊能忠敬に全国の測量をさせました。以後71歳まで計10回に及ぶ日本全国の測量を行いました。
最初の測量は蝦夷地、及びその往復の北関東で、忠敬の測量が極めて高度なものであったことから、その後徐々に幕府からの支援が増強され国家的事業に育っていきました。その結果完成した地図は大日本沿海輿地全図であり、大変精度の高い日本地図として、ヨーロッパにおいても高く評価され、明治以降国内の基本図の一翼を担いました。死後の文政11年(1828年)、シーボルトがこの日本地図を国外に持ち出そうとした事件が有名です(シーボルト事件)。
【ピアノ演奏 相川陽子さん】
≪シューマン≫トロイメライ:間奏曲≪平井康三郎≫さくらさくら
【幹事報告 加藤光晴L】
東京LC・個人・韓国の合計義捐金60万円を仙台LCに、東京LCからキャビネットに10万円、山根LからLCIFに$1000を贈呈致します。
皆様のご支援、誠に有難うございました。